Mission
持続的な
継承をめざして
根底にある日本建築の遺伝子を踏まえつつ、素材・技術・思想といった建築の基層を現代に即して探求し、再解釈・再構築しました。地産素材と職人の伝統的技能を掛け合わせた、持続的な継承につながる協創を実現。
公に開かれたもてなしの場として設計することで、次世代が学び手本とできる舞台を創出し、産業・文化・建築の発展を支える新たな建築像を提示しています。
近年、建築デザインのグローバル化や輸入建材への依存、建築就労人口の減少により、日本の建築技術や建築文化は徐々に失われつつあります。
伝統をどのように未来へ継いでいくか。左官職人が原点の建設会社としての問いが「福岡藝賓館」の出発点となりました。
Mission
根底にある日本建築の遺伝子を踏まえつつ、素材・技術・思想といった建築の基層を現代に即して探求し、再解釈・再構築しました。地産素材と職人の伝統的技能を掛け合わせた、持続的な継承につながる協創を実現。
公に開かれたもてなしの場として設計することで、次世代が学び手本とできる舞台を創出し、産業・文化・建築の発展を支える新たな建築像を提示しています。
住まいと迎賓を融合させ、伝統継承と文化発展の拠点として新たな住宅像を提示しています。
伝統的建築の素材・技術・思想を再考し、現代の生活・社会に応答するかたちへと再構成しました。
職人技術を積極的に取り入れることで、石工と左官、ベテランと若手など技能や世代を越えた協働が実現しました。
地産資源の活用を重視。石・左官・鋳造・陶など異なる素材が交差する多層的な空間を展開しています。
伝統をどのように読み解き、現代の建築・生活・社会に応答するかたちへ再構成したかを紹介します。
過去との対話から、未来へ向かう伝統のあり方を可視化しました。
城郭の石垣
旧邸宅の石垣
土蔵造の間口部
校倉造
有田焼
漆喰壁
相方積みを採用した大島石による石垣
大島石
土蔵造の間口部から着想をえたEV枠
校倉造から着想を得たRC壁
床に用いられた有田焼タイル
手仕事による左官壁
城郭の石垣
相方積みを採用した大島石による石垣
旧邸宅の石垣
大島石
土蔵造の間口部
土蔵造の間口部から着想をえたEV枠
校倉造
校倉造から着想を得たRC壁
有田焼
床に用いられた有田焼タイル
漆喰壁
手仕事による左官壁
日本の素材と職人技術を積極的に取り入れ、地域産業の活性化と技術継承をねらっています。素材調達においては地域資源の活用を重視し、福岡圏内を中心に九州域内、さらに日本各地へと範囲を広げていきました。ベテランと若手、石工と大工といった技能や世代を越えた複層的な協働が展開。素材と技、思想が交錯することで、予定調和ではない創造的な偶発性が生まれ、セッションのような応答性をもって「未来を語る空間」が形成されていきました。
宮城県石巻市稲井地区
愛媛県今治市大島北部(宮窪町)
鹿児島県
福岡県筑後地方 耳納連山
福岡県大刀洗町
大分県日田市
原料石灰石:福岡県田川市
製品工場:田川産業株式会社(福岡県田川市)
原料陶石:熊本県天草市
製品工場:佐賀県有田町
原料アルミインゴット:福岡県糟屋郡
製品工場:エフキャスト株式会社(福岡県糟屋郡)
原料栗木:岐阜
染色/加工:福岡県大川
福岡県糟屋郡宇美町
大阪府
新しい価値を創造するためには様々な人の経験や才能、そして思いを掛け合わせることが必要です。HILLSIDE TERRACE33は正に、建築主と設計者、職人たちが持てる技術と想いを結集することで、唯一無二の価値とドラマを生み出したと考えます。「建築」に携わる者の一人として、ものづくりの素晴らしさと感動を伝え続けること、価値を生み出し続けることが大切な役割であると確信します。
建築デザインのグローバリズム化が進む中、急速な建築就労人口の減少と製造業の空洞化により国内の建築産業は加速度的に衰退しています。過剰なコストパフォーマンスの追求と短工期が重視されることも貴重な建築文化・建築技術の喪失に拍車をかけています。このような状況を招いてしまった自戒から、この建物においてデザイン・技術・知識・素材・経験・思想など日本の建築の遺伝子を可能な限り集結し再構築することを目指しました。創り上げる過程では技術や材料だけではなく携わった人たちの思いがセッションのように響き合い、伝統と未来が繋がった素晴らしいプロジェクトとなりました。